1995年1月号
「OMA:A-Z レムコールハース/OMAの楽しい知識」
藤村龍至、この一冊!

95年のコールハース特集(「OMA:A-Z レムコールハース/OMAの楽しい知識」1995年1月号)は思い出に残っていますね。当時みんながコールハース、コールハースと騒いでいたので読みたいと思ったのですが、すでに店頭では品切れで、図書館にもありませんでした。なかなか入手できなくて、どうにかコピーさせてもらって読むことができたのですが、建築家といえばポエティックでナルシスティックに物事を語る、というイメージがあったのに、コールハースの言葉にはそんな雰囲気が微塵もなく、とても新鮮でしたね。
手に入らないと言えば、妹島さんの特集(「妹島和世1987-1996」1996年1月号)も思い出されますね。こちらもすでに品切れで、たまたまアメリカを旅行していたときに、ロサンゼルスの書店で並んでいるのを見つけてすぐに買いました。たしか40ドルくらいした記憶があります。段組みも、改行もせずにページ全体が文字で埋め尽くされた誌面には独特の感覚があふれていて、とにかく圧倒されました。高校生のときにセゾン美術館で見た建築展で、同じような感覚で構成された展示(「迷宮都市」展)があったのですが、それも妹島さんによるものだったということをこの特集で知りました。
あの頃、コールハース特集がキーワードのバイブルだとすれば、妹島特集はビジュアルのバイブル、という感じがあったと思います。
2度目のコールハース特集(「レムコールハース 変動する視座」2003年4月号)が出た当時はちょうどオランダに留学していて、日本から来た友達がお土産にくれました。その頃アルバイトでOMAのオフィスの中にあった伊東事務所に通っていたのですが、「ああ、隣でいつも大騒ぎしているのはこのことだったのかー」と、隣で起こっていることを日本からはるばる送られてきた『文化』を通じて理解するという不思議な経験をしました(笑)。(談)(ふじむら りゅうじ/建築家)
藤村龍至、この一冊!
2006-04-24 16:33:15 7423 hit
























